中性子産業利用推進協議会

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PFでは、2019年9月11-12日にPF研究会「BioSASが拓く生体高分子の分子間
相互作用解析の最前線」を開催いたしますので、御案内いたします。
1日目は日本語のプログラムで、BioSASに関する最新の測定解析法に関する講演とBioSASも活用した相関構造解析研究に関する講演を予定しています。
2日目はSAXSのデータからAb initioに3次元電子密度を導出する最新プログラム
DENSSの開発者であるニューヨーク州立大学のThomas Grant博士をお招きして
特別講演を行なって頂くとともに、国内のBioSASエキスパートのお二人の先生に
よる基調講演を企画しております。皆様のご参加をお待ちしております。

【研究会HP】
https://www2.kek.jp/imss/pf/workshop/kenkyukai/20190911/index.html

【日時】:2019年9月11日(水)午後~12日(木)午前
【会場】:KEKつくばキャンパス4号館セミナーホール
【参加費】:無料
【参加申し込み】:上記HPの「参加申し込みフォーム」からお申し込み下さい
【お問い合わせ】:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)

【要旨】
タンパク質科学においては,より複雑な系を対象にするようになり,離合集散
を伴う準安定なシス テムの構造(状態)解析を実現すべく,特にテクノロジー
分野においてパラダイムシフトが起きている。
その中にあって,タンパク質溶液試料を測定解析する小角散乱法は古典的な手法でありながら時代の変化に追従し,BioSAXS(Biological Small-Angle X-ray Scattering) やBioSANS(Biological Small-Angle Neutron Scattering)と
呼ばれるほどに一般的な構造解析手法の一つとして一定の地位 を築いている。
これは近年,すさまじい進歩を遂げている低温電子顕微鏡による多分散系構造
解析をはじめとする,他の解析手法を組み合わせた相関構造解析(Hybrid
approach)において,溶液と結晶/凍結状態,物理化学量と構造を結びつける
唯一の手法であることによる。
その中にあって,放射光や中性子施設のBioSASにおいても,ビームラインや試料
周辺装置の近代化が求められ,Photon Factory では,創薬等プラットフォーム
事業(PDIS/BINDS)等の基でビームラインの整備・高度化を進め,現在では
国内における一大拠点を形成しつつある。
ハードウェアの近代化は測定法そのものにも大きな進展をもたらし,ゲル濾過と
組み合わせたSEC-SAXS/SANS法(Size-Exclusion Chromatography SAXS/
SANS)が開発され,これまで不可能だった多分散状態の試料を単離しながら
計測することが可能になった。一方で,SEC-SAXS/SANSに関しては測定後の
データの解釈が単純では無く,その道のエキスパートですら解析上の困難に
直面しており,ハードウェアの開発に加え,ソフトウェアの充実を図る必要が
ある。世界に目を向けると,新規の反復構造因子回復アルゴリズムによって
SAXSのデータからAb initioに電子密度を導出するプログラムDENSSなども
公開され,新たな局面を迎えている。
このような状況から,BioSAXS/BioSANSを利用する生命科学研究者が集い,
最新の測定と解析に対する新たな視点での相互理解・更なる融合発展を果たす
ために,本研究会を企画した。