↑member only

中性子産業利用推進協議会

〒319-1106
茨城県那珂郡東海村
白方162-1
いばらき量子ビーム研究センター D201
中性子産業利用推進協議会事務局
TEL:029-352-3934
FAX:029-352-3935
お問い合わせはこちら

カウンタ: 

7月20日(木)に東京秋葉原コンベンションホールにおいて,庄山悦彦副会長,須藤亮運営委員長,会員企業45社・機関(委任状含む)他が出席して平成29年度総会を開催しました.佐野太文部科学省科学技術・学術政策局長を始めとして,非会員企業他からの出席を含めて110名の参加がありました.

初めに,庄山悦彦副会長から次のような挨拶がありました.
J-PARC MLFで学術ならびに産業利用分野において成果が挙がり,Natureなどの国際的に著名な学術誌に成果が掲載され,プレスリリースもされているとのことで慶賀に堪えない.
MLFの産業利用においては,高性能タイヤやLiイオン電池,触媒などの分野で製品成果が挙がりつつある.これは偏にJ-PARCセンターの皆様のご指導,ご支援の賜物であり,心より感謝申し上げたい.
協議会としては,産業界の中性子実験施設の利用が拡大し,その成果が製品に繋がることを第一目的としています.そのために,研究会や企業セミナー,講習会など様々な施策を講じて啓発に努めている.平成28年度においては研究会への参加者数が前年度よりも47%も増加している.このような状況が継続すれば,中性子実験課題申請の増加に繋がるものと期待している.
MLFには世界トップクラスの最先端研究を推進し,産業イノベーションに繋がる学術成果を挙げるとともに,新しい材料評価技術の開発を期待したい.そのためには安定運転の実現を最優先にしていただきたい.

0818sookai.png
来賓として佐野太文部科学省科学技術・学術政策局長に次のような挨拶をいただきました.
 中性子産業利用推進協議会が中性子利用を推進されていることに感謝したい.JRR-3は再稼働に向けて準備を進めている.一方、J-PARC MLFでは水銀ターゲットの不具合により利用時間の確保が困難な時期もあったが,平成28年2月以降は安定的に運転を行っており,高出力化の準備も進めている.
中性子利用においても、J-PARCとSPring-8、「京」を相補利用した低燃費タイヤや全固体リチウム電池、高性能な水素貯蔵材料などの開発、ならびに,高効率モーターの開発につながる磁場の可視化技術の開発など、多くの画期的な成果も挙っており,開発に携わった関係者のご協力に敬意を表したい.
政府としては「世界で最もイノベーションに適した国」を目指した科学技術政策を推進している.第5期科学技術基本計画においては、研究開発活動を支える共通基盤としてJ-PARCやSPring-8等を位置付けており、J-PARCには,科学技術イノベーションの持続的な創出に対する期待も一層大きい.文科省としても、安全・安定な運転を前提としつつ、革新的な成果創出に必要な利用環境の整備に取り組んで行きたい.

続いて,須藤亮運営委員長から次のような挨拶がありました.
中性子産業利用推進協議会は平成20年の発足以来,産業利用を推進している.その結果,リチウムイオン電池やタイヤなど実際の製品に貢献する成果も挙がっている.それはJ-PARCの皆さまのお蔭であり感謝申し上げる.日本の生産性を上げるためにはイノベーションの創成と新しい材料開発が重要であるが,一方でIOTとAIの時代となってきている.トップクラスの研究のためにAIを取り入れ,その結果としてIOT産業を成長させたい.材料開発のためには,J-PARCの利用にも積極的に取り組んで行かなければならないが,産学官の連携がまだまだ不十分かと思われる.普段から密接な議論をすべきと思う.議論する結果を出すためにも安定,かつ十分な出力で施設が運転されることが必要であり,年間9サイクル運転も早期に実現して貰いたい.

0818sookai1.png

総会の議事においては、第1号議案「平成28年度事業報告及び決算報告について」(監査報告を含む)、第2号議案「会員の入退会について」、第3号議案「平成29年度事業計画及び収支予算について」、その他「平成29年度の体制」の各項目について審議と報告があり、審議項目については全て承認されました.